本当に厳しいと言われている歯医者さん。3人に1人はワーキングプアという現実。それでもあなたは世の為人の為子供を歯科医にさせるのか?
「歯医者は儲かる」なんて言われていたのなんて、ひと昔もふた昔も前の事。 今はおよそそんな事のない時代になっています。 全国の歯科大学でも定員割れが多く出て、歯医者になろうとする子供達や、子供を歯科医師にさせようとする親が減ってきているようです。 莫大な学費と時間をかけても、将来得られる収入はそれと比例するほどはなく、むしろ「ワーキングプア歯医者」と揶揄されるくらいです。 本来は貧困と言うほど収入を得られない訳ではないのですが、以前思われていたような「歯医者=お金持ち」という図式は一部の成功している歯科医師以外は成り立たなくなっているように思われます。しかし、「歯科医師」は職業としてはとても重要なものの一つであり、なる人が少なくなるという事は相対的に業界のレベルが下がりやすくなります。(一概にそうとは言えませんが。)こんな、危機的状況を打破するために、なぜこのような事態になって来ているのか、また、それに付随して様々な歯科の知識を個人的見解で綴って行きます。
歯医者になって5,000万円取り戻せるか!?
歯医者さんになるには、とってもお金がかかります。
それは歯科大学に入る前からすでに始まっています。
「塾」や「予備校」に通うからです。
しかもそれらは、医歯薬専門のコースまたは医歯薬のみをターゲットに絞った所のため、通常の予備校と比べてかなり料金が高いのです。
私なりに調査した結果、まず高校在学中に通う場合、およそ月謝が10万円で1年間で120万円、さらに3年間で360万円になります。
そこに夏期講習など年間3回通うと、プラス30万円で3年間で90万円。
高校在学中に予備校にかけるお金は約450万円になります。(もちろん個人的な見解のため、もっと安い料金のところもたくさんあります。)
そして、高校卒業してもし一発で合格しなかったら、浪人生として予備校に通いますが、その料金は1年間およそ250~500万円になります。
と、この時点で一浪して歯科大学に入ったとしても、すでに700~1,000万円近くのお金がかかっています。
さぁそしてここから6年制の歯科大学に入学です。
歯科大学によっても差はありますが、初年度に大学に納める学費が約1,000万円、2年目からは年間約500万円の学費がかかります。
6年間で約3,000万円の学費がかかるんですね~。
また、この他にも実習するための機材費や教材となる医学書なども買わなければなりませんから、年間50万円~100万円くらい上乗せでしょうか?(歯科に使用される材料や機材は異常に高額。もちろん医学書は通常書籍よりも高い。)
さらに、地元に歯科大学がない学生は親が家賃や生活費を仕送りしなくてはなりません。
結果、歯医者さんになるにはざっと5,000万円くらいのお金が必要になりそうだ!
ただし学費については各大学ごとかなり差があり、先ほど述べた額の半分くらいのところもあれば、国立大学なんかになると10分の1くらいの金額になったりもします。
大学によってどの位の差があるのでしょうか?
次回は各歯科大学ごとの学費をみてみます。
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