本当に厳しいと言われている歯医者さん。3人に1人はワーキングプアという現実。それでもあなたは世の為人の為子供を歯科医にさせるのか?
「歯医者は儲かる」なんて言われていたのなんて、ひと昔もふた昔も前の事。 今はおよそそんな事のない時代になっています。 全国の歯科大学でも定員割れが多く出て、歯医者になろうとする子供達や、子供を歯科医師にさせようとする親が減ってきているようです。 莫大な学費と時間をかけても、将来得られる収入はそれと比例するほどはなく、むしろ「ワーキングプア歯医者」と揶揄されるくらいです。 本来は貧困と言うほど収入を得られない訳ではないのですが、以前思われていたような「歯医者=お金持ち」という図式は一部の成功している歯科医師以外は成り立たなくなっているように思われます。しかし、「歯科医師」は職業としてはとても重要なものの一つであり、なる人が少なくなるという事は相対的に業界のレベルが下がりやすくなります。(一概にそうとは言えませんが。)こんな、危機的状況を打破するために、なぜこのような事態になって来ているのか、また、それに付随して様々な歯科の知識を個人的見解で綴って行きます。
歯科医師になるのと高級マンションが同じ!?
歯科医師になるまでにはおよそ5,000万円ほどかかるのではないかと、前回までの記事で述べてきました。
では、歯科医師の20%である年収300万円の人がそれを取り戻すにはどのくらいかかるのか?
5,000÷300=約17年!!
しかも取り戻すだけ、生活費など一切無視ししてこの年数。
仮に月に15万円が家賃等も含めた生活費だとしたら、年収300万円から180万円引いて、残りの120万円が取り戻せるお金。
それで計算すると
5、000÷120=約41年!?
確かに5,000万円といったら高級マンションを購入できる額ですから、住宅ローン返済と考えたらこの位の期間になりますが、それとは明らかに違いますね。
やはり、歯科医師で年収300万円というのは今までかかって来た、莫大な金額から考えると「ワーキングプア」と呼ばれてしまうのも納得です。
しかし歯医者さんたちの間で「生活が苦しくて苦しくてしょうがない」、なんて声は聞いた事がほとんどありません。
それは歯科医師が社会的職業意義をしっかりと把握しているからなのか、それともたまたま聞いた事がないだけなのか?
次回は、歯科医院の経営状態について考えてみます。
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